私たちは時に、自分でも説明しきれないような「力関係」に惹かれることがあります。
支配されたい、従わせたい。命令したい、従順でありたい。
それは恋愛という言葉ではすくいきれない、もう少し深い“心の欲求”なのかもしれません。
この記事では、SM・フェチズムの世界で語られる「躾(しつけ)」と「支配」という概念について、
その心理背景、パートナーとの関係性、そして実践時に気をつけたい点までをまとめました。
「躾」とは、支配したい気持ちの優しい表現
「躾」と聞くと、どこか教育的で、相手を導くようなニュアンスがありますよね。
実際、フェチズムやSMの文脈での「躾」は、相手をコントロールしたいという欲望とセットになっています。
けれどそれは、単なる暴力や支配欲ではありません。
“より良い状態に導きたい” “自分の理想に育てたい”という感情も混ざっており、
その根底には愛情や独占欲、関係性を深めたいという渇望があります。
たとえば──
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自分にしか見せない表情を引き出したい
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誰よりも忠実な存在に仕上げたい
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他の誰かに渡したくないからこそ、独自のルールで縛りたい
こうした心理は、ドミナント(支配側)がサブミッシブ(服従側)に対して向ける“深い愛情”の形でもあるのです。
なぜ人は「支配したい」「従いたい」と思うのか?

「支配」や「服従」の欲求は、実は誰の心の中にもひっそりと存在します。
日常生活では理性で抑えているそれが、SMの場面では素直に顔を出すことがあるのです。
支配する側の心理(ドミナント)
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相手の反応をコントロールしたい
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自分の手で変化を与えたい
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完全にゆだねられる存在が欲しい
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他人に頼られる自分に酔いたい
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依存されることで、自分の存在意義を感じたい
支配される側の心理(サブミッシブ)
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安心して従える相手を求めている
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強引に導かれたい
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自分の判断を委ねたい
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自分では抑えきれない衝動をコントロールしてほしい
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他者の基準で評価され、褒められたい
これはどちらが優れているという話ではなく、
互いの心理的欲求が重なり合ったとき、関係性として成立するものです。
躾と支配の“境界線”はどこにある?
「支配したい」と「相手を傷つけたい」は似て非なるものです。
同様に、「従いたい」と「虐げられたい」も混同されやすいですが、まったく違います。
支配とは、相手の人生や判断を尊重したうえで、責任を持って導く行為です。
ただ命令するだけでなく、相手の感情・反応・限界を把握した上で、
信頼関係の中で成り立たせる必要があります。
もしもそこに、
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一方的な命令
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コミュニケーションの不在
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相手の同意のない暴力
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感情のぶつけ合い
があれば、それは「躾」ではなく、関係性の崩壊です。
実践するなら、「合意と信頼」がすべて

躾や支配を取り入れたプレイを行う場合、最も重要なのは事前のすり合わせです。
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どこまでが許容範囲か
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どんなワード(命令)が快感につながるか
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ご褒美や罰のバランスは?
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言葉の暴力と、プレイ上の演出を区別できているか
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終わった後にケアやフィードバックがあるか
SMやフェチの世界では、「セーフワード」や「確認のジェスチャー」といったルールを事前に決めておくのが基本。
躾や支配は、演技ではなく、信頼と欲望が混ざったリアルな“関係構築”の手段でもあるのです。
まとめ:私たちは何に惹かれているのか?
「言うことを聞かせたい」
「すべて委ねたい」
「あなたの色に染まりたい」
「思い通りに動いてほしい」
こうした感情の裏には、深い自己承認欲求と、愛情への飢えが隠れています。
躾や支配に惹かれる人の多くは、“より濃く関わりたい”という願望を、そういった形で表現しているのかもしれません。
だからこそ、支配や服従のフェチは、単なるプレイでは終わりません。
それは、人間関係の深さと心理の複雑さを映す、もうひとつの愛の形。
もしあなたにも、
「もっと深く関わりたい」
「支配したい、されたい」
そんな気持ちがあるのなら、
それは決しておかしなことではありません。
大切なのは、それをどう扱うか。
そして、どんな関係性の中で、誰と育んでいくか、なのです。
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